マルコヴィッチの穴

人形師という言葉を聞くと、甲殻機動隊の”人形使い”が思い浮かぶ。チンパンジーをなぜ飼っているのかよくわからなかったが、まだいけいけでないキャメロンディアスが、檻でロープを解かれるときの伏線になっていた。
マリオネットが正式名称かと思ったけど、聞くとパペットと発音している。クレイグの代表作のパペットショーでは、パペットが鏡をみて自分が糸で操られていたことに気づき、鏡を割り、机を倒して自我への懐疑、自由への希求を示す。冒頭のこのシーンは、マルコヴィッチがクレイグやロッテ、さらにレスリー達、挙句の果てには自分自身に操られたパペットであることの象徴となっている。自身は唯一の存在なのか、自己決定という幻想は、性同一性障害を伴って我々が如何に不確実な現実に生きているかを示す。

マキシン演じるキャスリーン・ターナーがきれい、赤いチークが人形のようで面白かった。勢いで中古ビデオを買ったが面白く見れた。

今日は二日酔いで勉強にならず、ぐだぐだビデオ鑑賞(いいわけ)