古代四大文明とマヤ・アステカ

NHKスペシャルをDVDでみた。4大文明間は互いに流通があったという。メソポタミヤの装飾品がインダスの紅玉で飾られていたり、パキスタンの石が使われていたり。

第一集 エジプト ~そしてピラミッドがつくられた~
 ピラミッドは氾濫期に職を失った農民の雇用対策公共事業だったと言う説が提唱されていて面白かった。

第二集 メソポタミア ~それは一粒の麦から始まった~
麦のwild typeが自生する高原があり、下流の大河の氾濫域でその移植に成功、収穫を飛躍的に増やしたのが発展のキモ。ギルガメッシュ叙事詩ではノアの箱舟を思わせる葦の船が出てくる。瀝青で撥水加工を施すなど、乾燥地帯ならではの材料がいまも使われていると言う。マスターキートンでも触れられていたレバノン杉がでてきた。

 第三集 インダス ~謎の民は海を渡った~
この号が一番面白い。砂漠地帯では地下水を確保することが何より重要で、川は浸透性の高い地表を通り過ぎて地下を走り、地表に再び姿を現すと農業用水として使用される。
ドーラビーラー遺跡では「ガッカル・ハークラー」川の流れを引き込み、巨大な貯水池を作成して周辺農地に平等に水を分配していた。また、城砦部が雨水の回収装置として働いていたのではないかと言う仮説も面白い。

 第四集 中国 ~黄土が生んだ青銅の王国~
「青銅器」の文様は複雑で緻密。他の文明でも成立の要因となった粘土質の土壌、粒子の細かい黄土による鋳型作りによって青銅器作成が可能となった。中国の文明が一番高度。

 第五集  地球文明からのメッセージ 謎のマヤ・アンデス
アンデス山脈から海岸に自生する海草を採取し、電解質バランスをとっていたり、太陽神へのいけにえなど、JOJOみたいでエキゾチックな文明である。