めまいvertigo

ヒッチコックの代表作とされる。映画評や映画論の題材にされることも多いようだ。古典映画ではカメラ目線が禁じられていたとは。。。映画を見終わっての印象はラブシーンがうざい、ラブ系はもう少し押さえ気味でいいんじゃないか、俳優陣からの圧力があったのかというもの。女優は代役で監督が強圧的だったらしいから違うのでしょう。
さて、めまい専門医を標榜する限り一応観ておくかと借りたわけだが、高所恐怖症でのめまい感はdizzinessのはず。着地点の不確かさから視覚による代償がきかず、平衡機能障害を来たすと言う側面と、死の恐怖を感じて気が遠くなるblack outの側面があるのだと思う。
フレームワークからすれば、模型の伸縮を使っためまい感の表現、抽象画のアニメあたりが、めまいという他人にわかりにくい症状の具現化として評価がある程度あるようだが、vertigoという題名をつけるなら、Matrixの360度カメラによるぐるぐる感の方か実際の症状に近いと思う。
めまいがあるために鐘楼へあがれず、自殺に見せた殺人の証言者とさせられるところが、シナリオの山か。。
劇中、主人公が同様の体験をすればトラウマは消失するというのだが、本当だろうか。