悪魔のようなあいつ

最終話は出演者全員が沢田研二に殺されるというすばらしい落ちだった。長谷川某という、近くには寄ってほしくない、恐ろしく話の長そうな男がいうには、3億円犯人をシージャックさせたかったそうだ。最後は夢の島から客船をのっとって海外逃亡という筋なのに、視聴率の低下でロケでなく、スタジオで撮影せざるを得なかったらしい、久世Pはロケが本当に嫌いな人で、寺内貫太郎一家と同時進行でドラマを取っており、久世ワールド構築のために、八の家にちゃぶ台と茶の間が作られた話など、波長の合わなさそうな2人の軋轢が感じられて面白かった。
ドラマとしては正直いまいちだが、大仰な時代が感じられて田舎の秘宝館をのぞいたような感じだった。牧歌的ともいえる。いまじゃ見ることのないこの感じは何に起因するのかというと、2枚目にくさい台詞を叫ばせずに、ぼそぼそ言わせるところにあるのか?「3億円がなければ俺は何者でもなかった、ただの工員か、コールボーイ、淫売だ!!!」って、寺山修司風でした。
3億円の再現のところはフィルムで撮ってありかっこよかった。

原爆を作った男がモデルの映画、見てみようかと思う。

羽田のモバイルポイント、使い勝手がいいぞ。