水素ガス濃度がちょっとあがってる。。。

2chでは楽観的な群と悲観的な群をわけて、安全厨、危険厨という。私はきっと安全厨だ。同じ兄弟でも兄は危険厨の典型のような人で、地震安全マップなどもこつこつフォローする。

職種の関係もある。患者さんが無用な心配で堂々巡りをしているのを、交通整理するのも役割だとおもう。アタフタしても良い手術にならないが、ボーっとするのもいかんと上司などに言われたりする。

しかし、この情報が早野先生のツイートで流れてきた。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11110402-j.html

「※2号機原子炉格納容器ガス管理システムの排気ガス中の水素濃度について、前
  回の窒素封入量変更時(10月30日午後6時10分)は約2.7%だったものが11月
  3日午後4時30分時点で約2.9%へ増加していることが確認されたことから、
  排気ガス中における水素濃度が可燃限界濃度(4%)を上回らないようにする
  ため、同日午後4時50分、原子炉格納容器内への窒素ガス封入量を約21m3/h
  から約26m3/hに調整。」

水素が増えてますね。
ホウ酸入れたのにね。

すぐ騒ぐと疲れるし、ぐうたらなので、基本スルーだが、4%に近づくなら爆発の前にベント開放の判断がなされるだろう。難しい、難しいなあ。

情報を誠実に公開し、今の段階でSPEEDIのシミュレーションを開始しておくべきだ。関東・東北の人は本当に気の毒だし、九電の対応も悲しい。

日本は外圧がないとなかなか組織を変えられない。牛肉オレンジや半導体の時代から産業構造の変化を外圧をうまく利用して(プライドを捨てて、試合に負けて勝負に勝つ的に)行なってきた。身内だけでは、ディベート力も無いし、現状把握を数値化して理知的に話し合うことも、はなはだ不得意な国民性だ。情報共有や緻密な共同作業に秀でているからの今の国力で、潜在的に外圧を自身のメタモルフォーゼに利用する知恵があったのかもしれない。

しかるに、尖閣にしろ、大震災にしろ、フクシマにしろ、最近は、めぐいがね。

人を非難するのは簡単だが、結局天に唾吐くことになるから自分の活力をみても、20年前より爆発力が落ちてきている。。。国民すべてに言えるのか、若い人達はまた違うのか。。。

TPPは飲む、増税もするだろう、きっと。

ただアメリカ車を売るために、アメリカ製の医療機器を売るために、アメリカの財政再建のために、金融屋の頭でっかちの数字合わせのために。しかし今の日本に、この外圧をうまく取り込み、新たな産業構造を生み出す力が残っているだろうか?

医療でいえば皆保険はなにもかもがいいわけではない。欠点も多く現場にしわ寄せもよく来る。外圧をいやいや飲んだ体をして、うまく改革できるかもしれない。しかしセイフティネットが崩れる可能性は充分ある。地域社会が機能しない都会で尚更かもしれない。

ギリシャを見るにつけ、公務員という給与体系は罪作りである。技を磨いて金にする、収入の中で相応の生活をする、倫理と言うかプライドが日本から消失しないことを祈る。

プラズマ技術にしろ、i-modeにしろ、日本国内で成熟した技術は世界的に需要がないことが多い。世界規模のルール作りができたところが市場を制する時代なのかもしれない。ソニー有機ELがコア技術と思っていたら、サムソンが湾曲モニタの携帯を作ってしまった。

intelが牽引するultrabookの商品開発を行うメーカーは、中国、台湾勢が占め、国内は東芝だけだった。最新技術をともに活用するパートナーとして選ばれない現実が迫ってくる。

寒くなってきたなああ。

今日は、危険厨として書いてみました。おお、仕事仕事!