百合山

近くの山から紀ノ川の夕暮れをみた。快晴の夕焼け、カラスが眼下を巣へ戻る。彼方から一群、此方からまた一群と交じり合って騒ぎながら家路へむかう。妻と子はのんきに双眼鏡で仮住まいの我が家を探したりしていた。サハラのような澄んだ夕焼けを見て下界のくだらない雑事をしばし忘れることができた。