データロガー

ケニア旅行はセレブロッジにてプールサイドで読んだ本;
「生物と無生物のあいだ」完読
シュレディンガーの提案はわかりやすい。生物学者の科学といえないような思い込みを、精緻な実証主義で覆す。embryo内でのカルシウム濃度勾配が分化度を決定するなど、物理法則のみで一義的に決定する項目は、進化や生きる意志とは無関係だ。この不細工はマスコミにちやほやされる竹内久美子がきらいなんだなー。
自身のテーマについてははっきり言って未消化。あまり書きすぎると他の研究者に奪われるというのもあるんだろうが、GP2タンパクの振る舞いについてなんの結論もでなかった。
http://www.webshiro.com/syouhinsetumei/MF6T-202.htm

「ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ―ハイテク海洋動物学への招待」
面白い。同じ科学者でも肌合いがちがう。ペンギンとか愛らしくて好きだとちゃんと言える人。blue planetで水鳥が海面に飛び込み水中カメラで彼らが海の中を”飛んでいる”映像があったが、ペンギンのグライディング泳法はその様をきっちりとデータで示している。今後新たな発見が相次ぐ分野であろう。

「毒草を食べてみた 」
阪南市に続いて、横須賀市でも大麻を栽培している馬鹿がいた。ウタダヒカルがaddictと冠した歌を発表して8年、依存症という概念がじわじわ日本に浸透する、飽食と余剰労働人口が退廃を生んだのだとおもったら、戦争が一番ドラッグを蔓延させるのだという。
この場合は覚醒剤で、日本も戦後麻黄から分離したヒロポンが蔓延した。漢方で日常的に目にする生薬がエキスの抽出で劇薬に変わるさまが、それを食べた人の顛末ともに解説されていく、星新一の小説を思い出させた。
http://www.naoru.com/maou.htm