コーエン兄弟の出世作、面白い。
見ている人を飽きさせないのは過剰な演出ではなくて、着眼点の確かさとプロットの展開の妙だと思う。
天井からの俯瞰図が回転したり、雑踏が左右に分かれてトランペットの暗闇に吸い込まれる主人公の視点など、コーエンタッチの演出ということなのだろうか、嫌味はないとおもう。
ムントの刑事殺しで現れれる炎は、彼の精神の高まりか、「人はなぜ人殺しをするか」ということへの答え。些細なきっかけに耳漏や気温、隣人の声などが複合して狂気を作る。
最後のpictureは写真と、映画の両方がかかっている。
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