ブラッド・シンプル、ザ・スリラー

コーエン兄弟の出世作、デジタルリマスター編
しっかりした作品でやはり、人の殺意や狂気を抑制されたトーンで丁寧にかいてあり、細部まで楽しめる。

 しかし、肝腎のラストシーンへの私の入り込みがたりない。。

白浜へ引っ越す途中の高速でDVDを流したのがいけないのか、筋が腑に落ちない。マーティンは死んだのでいいはずだが、ラストのアビーは「怖くなんかないわ、マーティン」という。解説では私立探偵に殺されかかっているのを、墓場から帰った夫に襲われていると勘違いしたとされる。「わかったぞ、地獄であえば、そう伝えてやる」と、私立探偵。
確かに、巧妙に殺人者の顔は確認できないで闘争がつづくのだが、そもそも、私立探偵がアビーとレイを銃殺しなければならないほど追い詰められているかといわれると疑問に残る。

うう、もう一回みれば納得できるのか。。。。