盛り上がるなあ

西部が老けてる。。

大学の先生が政治家を馬鹿にしながら世俗を捨てたような話をする。snobで鼻白むが、言葉の選び方や厳密な規定を聞いているとなんだか安心している自分にも気付く。西部氏は文を区切らない、中学時代のサッカー部のドリブラーのように行為が終わらない。耳触りがいいけど、結局10秒で済む内容を3分ぐらいかけて話す、要領の悪い人だなあ。

週末、地上波や2ch、ニコ動などで評論家たちの意見を聞いていると、

1.違法なのはどの行為?
2.田中派の正統として、検察との権力抗争?
3.最後の砦(西部的にいえば最後のリゾートとしての)である、米軍を否定したことへの外圧?

この3点が問題だとおもう。
1.に関して言えば、われわれ衆愚は、いわれのない金をもらうこと自体が後ろめたいと感じる。しかし、道義的、肌感覚としておかしい、ということと、政治資金規正法違反とは関連がない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BF%E6%B2%BB%E8%B3%87%E9%87%91%E8%A6%8F%E6%AD%A3%E6%B3%95
政治家は企業から金をもらっても怒られないのだ。すごいことだねえ。だけど、お金をもらってよしよし、君とこの企業がもうかるように仕事を回してあげようと、普通の感覚で動くと違法なのだ。厚顔で坦々とリベラルに仕事をすすめると合法なんだそうな。お金もらってんのに。変な法律だ。
立法府の政治家にとってはその方が都合がよいのだろう。これじゃあ、立件できそうにない。第一秘書は最悪起訴できても小沢の監督責任までは問えないのではないか?

2.ロッキード以来小沢に代表される旧田中派司法権力を取り込み続けてきたという。検察内に小沢人脈があるのかどうかは知らぬが、田中、金丸という二人の師匠をつぶされた小沢に恨みがないといえばウソだろう。

3.総選挙で政権交代が現実味を帯びてきた、それぐらいしかこの閉塞感を打ち破る日本の打開策がなさそうな時に、リセットボタンを押す。反小沢であっても選挙後に回せばよかったのにとも思う。検察は被疑者が権力の中枢に返り咲く前に手を出しておきたかったのだろうが、立件できそうもない逮捕の目的はまぜっかえし以外ないだろう。
まぜっかえす必要があったのは、同じく献金を多数貰っている与党ではなくて、米軍否定に危機感を募らせたアメリカではないか。

政局は感情的で、政策は合理的、政策論議こそが正道というのもうそくさい感じ。
わかっていることは、小泉が辞めてから政治的空白ともいえる数年が過ぎていて早く、安定多数政党が政権を取らないと社会基盤が弱る一方だということ。

庶民は日々の仕事に集中するのが、正しい対処であろう。