アルミ缶とは

化学は苦手、そうも言ってられないのだが。


さて、アルミニウム。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0

アルミニウムは両性金属で、酸にも塩基にも溶解
酸やアルカリに侵されやすいが、空気中では表面に酸化アルミニウムAl2O3(ルビー!)の膜ができ、内部は侵されにくくなる。濃硝酸に対しても表面に酸化被膜を生じ反応の進行は停止する(不動態)[3][4]。陽極酸化による酸化被膜はアルマイトとも呼ばれる。

アルミ缶の表面には酸化被膜はないのか?

「コイル状になった厚さ0.3mm前後のアルミ、またはアルミ合金の素材からDI缶の製造工程が始まる。アルミ合金の場合、アルミニウム-マンガン系合金またはアルミキルド鋼が使われる。」表面は”薄膜”加工され、食品との反応が予防されるという。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E7%BC%B6

弱アルカリでのアルミの振る舞い;
6 OH- + 2 Al + 6 H2O → 6 OH- + 2 Al(OH)3 + 3 H2
ただし、生成する水酸化アルミニウムの溶解度積 ([Al3+][OH-]3) は1.92 × 10-32であり、ほとんど水に溶解しない。したがって、薄い塩基では皮膜が発生して反応が止まる。

しかし、強塩基条件では水酸化アルミニウムが次式によって水溶性のアルミン酸を形成するため、反応は表面のみでなく内部まで進行する。
OH- + Al(OH)3 + 2 H2O → [Al(OH)4(H2O)2]-

したがってアルミニウムと強塩基水溶液との反応はこれらの式を合わせて以下のようになる[4]。
2 Al + 10 H2O + 2 OH- → 2 [Al(OH)4(H2O)2]- + 3 H2

ということで、強アルカリ下では水素を発生しながら、アルミは溶ける。高分子皮膜ごとき、早々にアルカリで腐食したのだろう。酸化被膜を突破してアルミニウムと強アルカリの反応がすすんだのだろう。

こちらの説明が一番すっとした。
http://kinki.chemistry.or.jp/pre/a-318.html

やれやれ。

「スラリー爆薬などの水湿状態の火薬に混ぜるとアルミニウムの表面で以下のような反応が起きて発熱する。このため、アルミニウム粉の火災には水をかける事は禁忌とされている。
2 Al + 6 H2O → 2 Al(OH)3 + 3 H2」

今回はこれではない。こっちはゴルゴ。いやそれは、小麦粉。

「有害なアルミニウムイオン (Al3+) が根の伸長成長を阻害する」これは、pH5以下の酸性土壌でのみ。しかし、アルミ缶の土壌への遺棄は避けるべきであろう。

ようやく、カビとつながった。
「強酸性 (pH 3.0) 高アルミニウム条件にて選抜されてくる菌はほとんどが糸状菌であり、従ってアルミニウムの多い土壌ではこれらの生物が優占していると考えられる。」

それにしても、カビはどんなところでも生えるな。