新宮でお風呂

アルコールが唯一私を救う術だ。
新宮のあ・うんで晩飯、熊野牛の生ギモうまい。ゴマ油。ぐれの刺身は虹色だが、淡白な味。
谷口ジローの探偵もの、線描がまだ、野卑ている、ハードボイルドだな。夜遅く店に入って注文するのだがら、人の良さそうな大将と話をすればいいのだが、もくもくと読む進み、ビールをながす。

くだらない情報が私の体を通り抜け、自らの趣向と関係なく感情フィルタが記憶に残るイベントを刻む。フラッシュバックが未開地を統べる手段だとしても、不愉快な記憶は早期に出て行って欲しいものだ。

田辺市を出る時に少し寄り道して、鮎川の蛍の里をのぞきに行くと、川沿いにぽつぽつと人が集まり、ある人は三脚で露出をあげ、ある人は談笑しおのおの川面を埋めつくさんばかりの光をみる。生物層の高度さで他を圧倒していた。一見の価値はあるが、その後立ち寄った川湯温泉ではダム放水の影響で仙人風呂は流されていた。遅くに訪ねるのがいかんのだ。夜、ふらりと入る温泉はわたらせ以外にないのだろうか。。

今日は古座川でアカウミガメの産卵情報を手に入れたい。