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風疹が関西で流行という記事が流れてきたのは、5月31日。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201205/525163.html

曰く、
「今年の風疹患者数は5月20日までに全国で205人。昨年同時期までの126人の約1.6倍で、感染研が風疹患者の全数集計を始めた2008年以降では過去最多となる。」
「08年が294人、09年が147人、10年が90人、11年が369人。今年は過去最多だった11年を上回るペース」

去年も結構多かった。

感染研の風疹解説。
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k01_g2/k01_29/k01_29.html
「我が国では風疹の流行は2~3年の周期を有し、しかも10年ごとに大流行がみられていた。最近では、1976、1982、1987、1992年に大きい流行がみられているが、次第にその発生数は少なくなりつつあり、流行の規模も縮小しつつある。季節的には春から初夏にかけてもっとも多く発生するが、冬にも少なからず発生があり、次第に季節性が薄れてきている。」

2002年の大流行がなかっただけで、2012年は大流行の年という考え方もある。

「ウイルスの排泄期間は発疹出現の前後約1週間とされているが、解熱すると排泄されるウイルス量は激減し、急速に感染力は消失」
「基本的には予後良好な疾患」

問題はこっち
「妊娠前半期の妊婦の初感染により、風疹ウイルス感染が胎児におよび、先天異常を含む様々な症状を呈する先天性風疹症候群(congenital rubella syndrome:CRS)が高率に出現することにある」

「弱毒生ワクチンが実用化され、広く使われている。MMR(麻疹・おたふくかぜ・風疹)混合ワクチンとして使用している国も増加している。我が国では平成6年以前は中学生の女子のみが風疹ワクチン接種の対象であったが、平成6年の予防接種法改正以来、その対象は生後12カ月以上~90カ月未満の男女(標準は生後12カ月以上~36カ月以下)とされた。」

生ワクチンなのがひっかかるが。

法改正により、平成4年うまれから昭和57年うまれぐらいが、風疹ワクチンを打っていないことになる。

「現時点での予防接種率をみると、風疹の予防接種を受ける幼児の数は増加したが、逆に中学生での接種率は減少し、対策の強化が課題」

「12歳女子における風疹抗体陽性率は52%」
低いなあ。ワクチンのアジュバンドが良くないのか?

おまけ;
「登校基準としては、紅斑性の発疹が消失するまで出席停止とする。なお、まれに色素沈着を残すことがあるが、その段階で出席停止とする必要はない。」


2011年のIASRの見解;

PCR陽性であった検体のうち、ウイルスの遺伝子型が決定できたのは3例(症例3, 17, 20)で、いずれも遺伝子型2Bであった。遺伝子型2Bウイルスは、本来は南~東南アジアを中心に全世界で流行しているウイルスであり、昨年までは日本での報告は輸入例を除いてなかったことから、ウイルスの起源は海外に由来していると思われる。しかしながら、大阪では2~5月にかけて同じ遺伝子型のウイルスが検出されたことから、このウイルスが定着した可能性も考えられる。」

東南アジア由来か。STDとしてパートナーに感染を広げる可能性もある、我々男性も抗体の有無をチェックする必要があるらしい。
まあ、もう枯れておりますが。

Mariah Carey - Against All Odds (Take a Look at Me Now)